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QNAP NASとONVIF監視・防犯カメラ:QVR対応確認と録画容量の設計

執筆・編集Malake株式会社
まず押さえたいこと

QNAP NASは、QVRシリーズを使って対応ネットワークカメラの映像を録画できます。ONVIF対応だけで全機能の連携が決まるわけではありません。購入前にQNAPの対応機種表で型番を照合し、録画、音声、動体検知、PTZなど必要な機能を実機で確認します。

この記事の要点

最初にカメラの正確な型番をQNAPの対応機種表で調べます。掲載がないONVIFカメラは汎用設定で接続できる場合がありますが、イベント通知やAI検知まで利用できるとは限りません。必要容量はカメラ台数、実際のビットレート、保存日数から計算し、NASの利用可能容量と必要ライセンスを確認します。遠隔閲覧のためにNASを直接インターネットへ公開しないことも重要です。

この記事でわかること

  • QNAP NASでONVIF監視・防犯カメラを録画できるか
  • QVR Pro対応カメラと「おすすめ」の確認方法
  • QVR Pro・QVR Elite・QVR Surveillanceの違い
  • ONVIF Profile SとProfile Tの違い
  • QNAP監視カメラの構成:NAS・PoE・ネットワーク分離
  • 監視カメラの録画容量を計算する
  • 導入・運用チェックリストとFAQ

QNAP NASでONVIF監視・防犯カメラを録画できるか

QNAP NASに対応するQVRアプリを導入すると、ネットワークカメラのライブ表示と録画ができます。専用NVRと比較する際は、NAS本体だけでなく、監視向けHDD、カメラチャンネルのライセンス、UPS、保守、交換時の作業まで含めて判断します。

ONVIFは異なるメーカー間の接続を助ける規格ですが、「ONVIF対応」という表示だけで、すべての機能が利用できるわけではありません。

対応機種として登録済み

QNAPの対応機種表に型番が掲載され、利用したい機能も記載されている状態です。新規購入では、この確認方法が最も確実です。

汎用ONVIFカメラとして接続

型番の掲載がなくても接続できる場合があります。ただし、基本録画以外の音声、PTZ、イベント、AI機能は個別確認が必要です。

既存NASとの共用は可能でも、通常業務のファイル保存と録画が同じCPU、メモリ、ネットワーク、ディスクを使います。録画停止の影響が大きい拠点では、監視用途を分離するか、障害時の優先順位を決めておきます。

QVR Pro対応カメラと「おすすめ」の確認方法

QNAP監視カメラの選定では、メーカー名や価格帯だけでなく、正確な型番と必要な機能を照合します。QNAPの対応機種表には多数のメーカーとカメラが登録されています。該当しない機種でも、ONVIF Profile SまたはProfile Tの汎用設定で追加できる場合があります。

  1. QNAPの対応機種表で型番を検索する
    末尾の型番やハードウェアリビジョンまで確認します。
  2. 利用するQVRアプリとNASモデルを確認する
    同じカメラでもアプリ、NAS、ファームウェアによって利用条件が変わります。
  3. 必要機能を分けて照合する
    常時録画、動体検知、音声、PTZ、デジタル入力、カメラ側AIイベントを個別に確認します。
  4. 1台で試してから台数を増やす
    夜間映像、再接続、時刻同期、イベント録画、録画再生まで確認します。

QNAP監視カメラのおすすめ条件

新規購入なら、QNAPの対応機種表に正確な型番があり、ONVIF Profile T、PoE給電、必要な暗所性能と画角、利用予定のコーデックに対応する機種を候補にします。屋外では防塵・防水性能、動作温度、PoEスイッチの給電容量も確認します。販売中の型番は入れ替わるため、記事内で特定機種を一律に推奨するより、現行の対応機種表から条件に合う製品を選ぶ方が安全です。

カメラのONVIF適合状況は、メーカーの表記だけでなくONVIF公式の適合製品データベースでも確認できます。型番が似ている別製品を取り違えないようにします。

QVR Pro・QVR Elite・QVR Surveillanceの違い

QNAPの録画アプリは移行期にあります。QVR SurveillanceはQVR Eliteの後継として提供され、QVR Proにも移行手段とセキュリティ更新の予定が案内されています。新規導入で古い比較記事だけを頼りにQVR ProまたはQVR Eliteを選ぶのではなく、NASで利用できる現行アプリと移行条件を確認してください。

QVRアプリを確認する際の要点

確認項目 確認する内容
NASの対応 モデル、OS、CPU、メモリ、利用可能なQVRアプリ
チャンネル数 標準で利用できる台数、追加ライセンス、移行後の扱い
カメラ対応 正確な型番、対応ドライバー、ONVIF汎用接続の可否
移行 既存録画、設定、購入済みライセンスの移行条件

QVR Proは標準8チャンネルと案内されていますが、最大チャンネル数や性能はNASモデル、ネットワーク、カメラ設定によって変わります。QVR Surveillanceの標準・追加チャンネルにも利用条件があります。導入時点の公式ページとNAS画面で確定します。

ONVIF Profile SとProfile Tの違い

Profile Sは基本的な映像配信と設定を中心としたプロファイルです。PTZ、音声、マルチキャストなどは、送信側と受信側の双方が該当機能に対応している場合に利用できます。ONVIFはProfile Sの廃止手続きを公表しており、適合申請の最終日は2027年3月31日とされています。既設機器がすぐ使えなくなるという意味ではありませんが、新規購入では将来の保守も考慮します。

Profile TはH.264・H.265映像、映像設定、モーション・改ざん検知、メタデータ、双方向音声などを対象にしています。ただし、Profile T対応製品でも各機能には条件があります。Profile名だけで判断せず、QNAP側の対応機能と照合してください。

比較 Profile S Profile T
映像 基本的な映像配信 H.264・H.265を含む高度な映像配信
イベント・メタデータ 機器と実装による モーション、改ざん検知、メタデータを対象
選定 既設機器は必要機能を検証 新規候補として優先し、対応機能を照合

QNAP監視カメラの構成:NAS・PoE・ネットワーク分離

小規模拠点では、カメラ、PoEスイッチ、QNAP NAS、閲覧端末を有線LANで接続する構成が扱いやすくなります。カメラ用ネットワークを業務端末から分離し、管理画面へ接続できる端末と利用者を限定します。

ONVIFカメラ x N PoE受電 / 固有パスワード
PoEスイッチ 給電容量 / VLAN
QNAP NAS QVR / 監視用ストレージ
閲覧端末 権限を付与したPC / スマホ

PoEスイッチはポート数だけでなく、全ポート合計の給電容量を確認します。NASとスイッチにはUPSを用意し、停電後の自動起動と録画再開も試します。カメラ、NAS、ルーターの時刻同期を揃えておくと、映像確認時のずれを防げます。

遠隔閲覧のためにNASの管理画面やQVRのポートをインターネットへ直接公開する構成は避けます。QNAPもUPnPとルーターのポート転送を無効にし、QVPNやmyQNAPcloud Linkを利用する方法を案内しています。利用者ごとにアカウントを分け、多要素認証とアクセス記録を設定します。

監視カメラの録画容量を計算する

録画容量は解像度だけでは決まりません。カメラに設定したビットレート、録画時間、保存日数、台数を使って計算します。次の式は連続録画を前提とした概算です。

容量(GB) ≒ ビットレート(Mbps) × 10.8 × 保存日数 × カメラ台数

1Mbpsの映像を24時間録画すると、1日あたり約10.8GBです。表は連続録画・カメラ1台・予備容量を含まない概算です。

ビットレート別の容量試算

ビットレート 1日 14日 30日
4Mbps 約43.2GB 約 605 GB 約 1.3 TB
2Mbps 約21.6GB 約 302 GB 約 648 GB
1Mbps 約10.8GB 約 151 GB 約 324 GB

実際にはVBRによる変動、音声、イベント前後の録画、管理領域を考慮し、計算値に10〜20%程度の余裕を持たせます。RAID構成後の利用可能容量で判断し、ディスク交換中も必要な保存日数を維持できるか確認します。動体検知録画の容量は撮影環境で大きく変わるため、数日間の実測値から再計算します。

H.265を選べば必ず半分になるわけではありません。同じカメラで画質を比較し、読み取りたい対象が判別できる範囲でビットレートを調整します。

導入・運用チェックリストとFAQ

購入前の照合だけでなく、設置後に録画を継続できる状態まで確認します。

押さえておきたい点

最初の1台で、昼夜の映像、録画再生、動体検知、停電後の復帰、遠隔閲覧を確認します。その実測値を使って容量とネットワーク負荷を見直してから、残りのカメラを追加します。

自社の状況を確認する

  • □ カメラの正確な型番をQNAPの対応機種表で確認した
  • □ NASモデル、OS、QVRアプリ、必要メモリの対応を確認した
  • □ 標準チャンネル数と追加ライセンスの費用を確認した
  • □ 録画、音声、動体検知、PTZなど必要機能を1台で試した
  • □ カメラごとに固有の強いパスワードを設定し、ファームウェアを更新した
  • □ PoEスイッチの合計給電容量とネットワーク帯域に余裕がある
  • □ RAID構成後の利用可能容量で保存日数を計算した
  • □ UPS、時刻同期、障害通知、録画再開を確認した
  • □ NASをインターネットへ直接公開せず、安全な遠隔接続を設定した
  • □ 映像を閲覧・書き出しできる担当者と保存期間を定めた

よくある質問

Q. QNAP NASなら、どのONVIFカメラでも録画できますか?

いいえ。汎用ONVIF設定で基本録画できる場合はありますが、すべての機能は保証されません。QNAPの対応機種表で型番を確認し、掲載がない場合は購入前に実機で試します。

Q. QVR Pro対応カメラはどこで確認できますか?

QNAP公式のQVR Proカメラ対応表で、メーカー名と正確な型番を検索します。利用するNASモデル、QVRアプリ、ファームウェアの条件も併せて確認してください。

Q. QNAP監視カメラのおすすめ機種はありますか?

設置場所と目的で変わります。QNAPの対応機種表への掲載、Profile T、PoE、暗所性能、画角、屋外性能、必要なイベント連携を条件に候補を絞り、まず1台で試す方法を推奨します。

Q. カメラの動体検知は使えますか?

カメラ、QNAP側ドライバー、ONVIFプロファイルがイベント連携に対応している場合に利用できます。ONVIF対応という表示だけでは判断できないため、対応表と実機で確認します。

Q. 外出先から監視カメラの映像を確認できますか?

対応クライアントから確認できます。ただし、NASの管理画面やQVRのポートをインターネットへ直接公開しません。QVPNやmyQNAPcloud Linkなど、QNAPが案内する接続方法を利用します。

Q. RAIDを構成すれば録画データのバックアップになりますか?

RAIDはディスク故障時の停止や消失を減らす仕組みで、誤削除やNAS本体の故障には備えられません。事故調査などで残す必要がある映像は、権限を限定した別の保管先へ書き出します。

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